[芝生の種類]

寒地型芝

ケンタッキーブルーグラス
典型的な寒地型芝で、耐寒性は抜群で、国内ではもともと北海道から東北を適正栽培エリアとされていました。札幌の大通公園の芝もこの品種です。寒さには特に強く0℃以下でも生き延びます。最近では品種改良が施され関東・中部地区まで栽培可能な品種が出てきました。葉は細く上品で高級なイメージの芝生に仕上がります。耐暑性・耐病性は品種により差が大きいので品種の選定が重要です。永年草で地下ほふく茎を持ちますので、ダメージからの回復力に優れています。発芽や生育には期間を要します。対塩性の強い品種があります。

トールフェスク
寒地型の西洋芝の中では耐暑性・耐病性に優れており、耐陰性も兼ね備えている理想的な芝で、この芝をベースに品種改良されたものが多く出回っています。また混合芝にする際には中心的な存在です。葉幅は若干広く野芝や高麗芝に近いやや粗めの芝に仕上がります。混合芝で栽培環境が悪く他の系統がダメージをうけてもトールフェスクはしっかり生き残りところどころ株状で大きくなっているのを良く見かけます。

ファインフェスク
トールフェスクに対して細葉の芝です。性質はトールフェスクと同様ですが、短いほふく茎を持つクリーピングレッドフェスクや、特に日陰に強いチュ−イングフェスクや特に暑さに強いハードフェスクなどがあります。

ペレニアルライグラス
発芽から生育の早い芝です。しかも株状ながら細く繊細できれいな芝です。ただし、暑さに弱く、夏枯れしてしまいます。そのため冬場のオーバーシーティングとしての用途を得意とし、暖地型や高麗芝の冬季緑化に用いられます。品種改良され、高麗芝が活発になれば後退し絶妙のタイミングで切り替えできる品種もあります。そのため播種時期は10月〜11月が適期となります。

クリーピングベントグラス
ゴルフ場のグリーンに用いられるベント芝です。ほふく茎が隙間を埋めてしまうので緻密な芝面を保てます。超低刈のできる品種もできています。とにかく管理すれば美しい芝が約束されています。

イタリアンライグラス
1年草でとにかく発芽から生育が早くあっと言う間に芝生が出来上がります。一時的に速やかに芝を作りたいときに用いられます。ゴルフ場のフェアウェイのアイアンの削り後や、競馬場の補修などにも採用されています。ペレニアルライグラスより耐暑性に弱く夏芝の品種によりこちらの芝を冬季オーバーシーティングに使用する場合もあります。

暖地型芝

バミューダグラス
とにかく踏圧に強い芝です。おおげさにいうと駐車場敷地に使用しても耐えるほどです。暖地型ならではの暑さにも耐え、擦り切れにも強いので競技場やドッグランに向いています。ティフトン芝として栄養系の繁殖が一般的に有名ですが、種もあります。ランナーで広がります。

セントピーチグラス
ムカデ芝と呼ばれ、とにかくムカデのようにランナーで生え広がります。道路工事で切り開いた山の法面(傾斜地)緑化などの目的や田んぼのあぜ道の緑化に使用される実用的な芝です。それだけに管理は容易で一度定着してしまえば長年持ちこたえます。

野芝
その名の通り、日本古来の野の芝ですが、最近は国外で品種改良され種で流通していますので、その分施工は容易になりました。葉幅は広く粗い感はありますが、この広幅の葉が好みという方も少なくありません。暖地型の芝では比較的耐寒性もありたのもしい芝です。ホームセンターで売られている張り芝より種まきで栽培できトータルコストは経済的です。

高麗芝
国内で広く流通し最も見かける芝です。最近では葉幅の細いヒメコウライが主流のようです。日本の環境風土には合っていますが、その分成長が早く芝刈りの要求度は高くサッチも多く発生し管理は容易ではありません。