[播種・育成方法]

[西洋芝の種の蒔きについて]
■西洋芝の世界はここから始まります。ここで雑な仕事をすると後々ひびきます。
 ここでしっかりとした仕事をすることによって、きれいな緑のじゅうたんが貴方のお庭に広がります。
 このページにとらわれず色々なサイトや資料を研究して下さい。
■播種時期は種類により異なりますので、適期をご確認下さい。
 概ね春蒔きと秋蒔き両方可能です。厳冬期12〜2月と盛夏期7〜8月は避けてください。
■種からの栽培は経済的ですが苗からに比べれば生育リスクがあります。それなりの知識・技術も要します。
 初めての方は事前に調査、研究されてからご検討下さい。

[芝床づくり]
■作業計画:耕して石灰をまいたあと3〜4日後に元肥をいれます。その後播種します。
■この仕事に全体の95%の労力を費やすつもりで、しっかりとした芝床を作ってください。
 良い芝床にこそ、しっかりとした発芽、適正な育成が実現できます。
 結果、病気予防や耐久性に優れた強健な芝が育ちます。
■水はけを考えて緩やかな勾配を計算に入れて設計できれば理想的です。
■根が伸びやすい下地をつくるために深さ30僂らい耕して下さい。
 この時十分に小石や雑草の根など混ざり物を取り除いてください。表面近くは細かく砕きます。
■土質改良のための石灰を入れるので表面15cm程度の土はよけておきます。
 さらに表面に5〜6cmの有機質をのせる計算で芝床の高さを想定してください。
 *ティフブレアは土壌の適応範囲が広いので石灰はいりません。
■弱酸性の用土にするために1平米当たり100g程度の石灰を深さ15cmくらいのところに、
 ムラ無く平均に蒔きます。さらに3〜4日置いて元肥を入れるのが理想的です。
■元肥は油粕を1平米当たり150〜200gと化成肥料(緩効性)を100g程度入れます。
このとき「強力アルム顆粒」を適量混ぜていただくと元気な発根が期待できます。
■石灰・元肥をいれた上に細かく砕いた土をのせ、出来る限り平坦にします。
■その上に細かく砕いた土に同量程度の川砂(無塩砂・目土用砂)を
 さらに土と砂の合計量の20%程度の有機物(腐葉土・バーク堆肥・ピートモス)を混ぜ合わせた混合土を
 表面に5〜6cmの層になるように広げます。
■仕上げはトンボなどで出来る限り平坦にしてください。
 踏んだ足跡がやや沈み込むか込まないかくらいに押さえ込みます。
 ローラーなどで抑えれば理想ですが、なければ板などで押さえ込んでください。

[種まき]
■作業計画:4回に分けて蒔きましょう。
■いよいよ種まきです。GPスペシャルのように大き目の種はそのままでも大丈夫ですが、
 小さい種やより均一に蒔くためにおがくずや砂と混ぜて蒔くことも理想的です。
■まず、東西(南北)方向に蒔きレーキで全体にならします。
 次に南北(東西)方向に蒔き同じようにレーキでならします。これを2回繰り返します。
 とにかく均一に蒔き、広げることが重要です。
■播種後レーキでならしていますので、すでに土の中に種がもぐりこんでいます。
 固定する目的で板で表面を押さえます。
■覆土は種が土に隠れているようならば必要ありません。
 種がたくさん見えているようでしたら、1cm程度覆土します。
 西洋芝は好光性発芽ですから、覆土が厚すぎると発芽率が低下します。
■ベンネットや寒冷紗などカバーをかける場合は播種後すぐにします。
 太い針金でテントのペグのようなものをつくってもいいですし、割り箸でもかまいません。
 風で飛ばされないように1m程度ごとにしっかりと固定します。
■最初の水やりはゆっくりとたっぷりあたえます。霧状か目の細かいジョーロで散水します。
 水の勢いが強かったり、一度にたくさんの水を与えると、
 せっかく均一に蒔いた種が流れてムラになります。
■発芽までは水切れは禁物です。
■2週間から3週間で発芽します。ベンネットや寒冷紗は発芽後2〜3cm伸びた頃に取り除いてください。

[ベンネット]
ベンネットは緑化工事に使用される業務用資材です。
本来は、ゼリーに混ぜ込んだ芝の種を機械で吹き付けた上に被膜材として使用します。
生分解樹脂ですから、芝の育成とともに分解してなくなりますので、
回収の手間が不要で近年重宝な資材として需要が伸びています。

家庭園芸の芝の発芽に使用する目的は、水やり時にベンネットがワンクッションになり、
水圧の緩和になることや、表土の保湿性に有効であること、また、季節によっては、
表土の保温効果が期待できることなどですが、発芽後に取り除きますので、
生分解するまえにお役御免となります。
意外ですが播種後は鳥害が多く、その対策は非常に有効です。

寒冷紗でも充分にその役目を果たしますし、必ず必要なものではありません。
網戸ネットやヨシズで代用される方もいらっしゃいます。

[発芽後の管理]
■作業計画:7〜8cmで芝刈りをして下さい。
■発芽後は面白いくらい伸びていきます。朝と夕方と景色が変わるほどです。
 7〜8cm伸びたところで刈り込みます。
 最初は一度に1/2以上を刈り取らないように注意して下さい。

[育成管理]
■水やりは欠かせませんが、やりすぎると苔や藻の発生を誘発します。
 表土の様子を見ながら幾分乾燥気味くらいで管理してください。

■芝刈りは2回目以降は7〜8cmになったら半分刈り込む繰り返しが理想的です。
 そうなるとこまめな芝刈りが必要になってきますので、
 芝刈り機は面積に応じて楽に作業ができるものを選定しましょう。
 急激な刈り込みは禁物です。ベント系は徐々に刈り込んで短い芝に仕上げてください。

■サッチの掃除
 サッチとは芝自体の老廃物です。古い葉や茎ですが、放置しておくと病気の原因になります。
 芝刈り後の葉の屑がもっとも多い原因ですから、芝刈り後はレーキの目を細かくして、
 きれいに取り除いて下さい。この作業は芝刈りとセットと考えて下さい。

■施肥は年間5〜6回程度で厳冬期12〜2月は必要ありません。
 盛夏期7〜8月も僅かで結構です。
 春と秋ににしっかり施肥しますから、それぞれ1ヶ月に1回くらいを目安にして下さい。
 成分の強すぎる肥料は肥料ヤケを起こす可能性がありますから、
 緩効性のマァグアンプやハイポネックスの液肥などを与えます。
■年中頻繁にアルムグリーンの希釈液を散布してください。  病気や害虫に強い芝に育ちます。